灯油などの危険物の取扱い・流出事故に、ご注意ください!
更新日:2024年03月27日
10月下旬から4月下旬にかけて、暖房器具の使用に伴い、ホームタンクから灯油を小分けにする際に、流出事故が発生しています。
流出事故が発生すると、火災の危険性があるほか、河川への流出による水質汚染など自然環境や住民生活に被害を与えるため、消防車が出動し、写真のように油処理剤や吸着マットを使用して、危険防止・汚染防止措置を行います。
また、流出事故が発生した場合は原因者に、事故対応で使用した処理剤などの経費が請求されるほか、損害賠償に発展する可能性があります。
- 危険物流出事故の現場写真(左:ACライトによる処理 右:オイル吸着マットによる処理)


流出事故を起こしたとき・発見したときは、
119番通報または最寄りの消防署へ通報してください!
流出事故を防ぐためには?
流出事故の主な原因は、人為的なミスによるものです!
ガソリンや灯油、軽油は、日常生活にかかせないものであり、取り扱う場面が多いですが、これらは消防法上の「危険物」に該当するため、貯蔵や取扱いには以下のことに十分注意が必要です。
ホームタンクの取扱いは、次の点に注意しましょう!
- その場から離れない!目を離さない!
→ 灯油の詰め替え作業中は、その場を離れないようにしましょう。また、ホームタンクからの詰め替え中は、最後にタンクの元栓がしっかり閉まっているか確認しましょう。
- ホームタンクには、防油堤などを設置しよう!
→ タンクの容量以上の防油堤などの流出防止措置ができる物(オイルパンなど)を設置しましょう。また、流出防止措置をしたところは、定期的に清掃を行い、不必要な物を置かないようにしましょう。
- 定期的に点検をしましょう!
→ ホームタンクの本体や配管に、腐食や亀裂が無いか、タンクの残油が急に減少していないかなど、定期点検をしましょう。ご自身では不安な場合は、灯油納入業者や住宅設備業者の方に相談しましょう。
- 配管の破裂に注意しましょう!
→ 除雪などの作業中や、落雪・融雪により配管が破裂しないように注意しましょう。配管の場所が分かりやすいように目印を付けると安心です。
灯油・ガソリンの携行缶を正しく使いましょう!
- 火気に近づけないようにしましょう!
→ ガソリンは、気温が-40℃でも気化し、離れていても引火し、爆発的に燃焼する物質です。また、灯油は+40℃以上で引火、軽油は+45℃以上で引火しますので、危険物への引火防止のため、容器を火気から離しましょう。
- 正しい容器に入れましょう!
→ ガソリンを入れる容器は、消防法令により容器の材質と容量が制限されているため、灯油ポリ缶に入れないようにしましょう。灯油ポリ缶にガソリンを入れると、容器が侵食され、流出事故になることがあります。また、灯油ポリ缶は「型式試験確認済証」、ガソリン携行缶は「試験確認済証」が貼ってある容器を購入・使用しましょう。
- 正しく保管しましょう!
→ ガソリンや灯油などを容器に入れて、長期間または不必要に保管することは極力控えましょう。保管する場合は、火災発生予防と紫外線による急速な劣化防止のため、直射日光を避けた日陰の場所が望ましいです。また、容器は密栓し、2段積みをしないように保管しましょう。
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木曽広域消防本部 消防課 予防係
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