住宅用火災警報器について
更新日:2023年10月19日
平成23年6月1日、消防関係法令の改正により、全ての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。住宅用火災警報器の設置は、適切な維持管理に努めましょう!
住宅用火災警報器の効果
住宅火災における死傷者の発生原因の多くは、「逃げ遅れ」によるものです。
特に、夜間の就寝時間帯は、火災の発生に気づかないことが多いことから、毎年多くの尊い命が失われています。この「逃げ遅れ」を防ぐことを目的として、一般住宅への住宅用火災警報器の設置が義務化されました。
令和元年から令和3年の3年間における住宅火災の報告を基に、住宅用火災警報器の設置効果を分析したところ、設置されている場合は、設置されていない場合に比べ、死者数と火災による損害額は半減し、 焼損床面積 は6割減少した結果となりました。
上記グラフ等は、総務省消防庁ホームページ「住宅防火関係」から引用
住宅用火災警報器によって、惨事を防いだ事例紹介
平成24年3月某日
一般住宅の家人が、鍋をガスコンロの火にかけたまま外出してしまいました。
近隣住民が住宅用火災警報器の警報音と、住宅から煙が出ていることに気づき、119番通報しました。
通報後、直ちにガスコンロの火を消したことで、火災には至らず、大惨事を防ぐことができました。
このように、住宅用火災警報器は火元の住人に火災発生を知らせるだけでなく、近所の人にも警報音が聞こえることで、惨事を防ぐ効果があります!
住宅用火災警報器を設置しましょう!
住宅用火災警報器は、木曽広域連合火災予防条例に定める正しい場所と位置に取り付ける必要があります。適切なところに取り付けなければ、有事の際に効力を発揮できない場合があります。
正しい設置場所

- 寝室は、すべての寝室が対象です。子供部屋などでも、就寝に使用する部屋は必ず設置しましょう!
- 階段は、寝室がある階の階段上部に設置しましょう!
- 台所・居間は、設置する義務はありませんが、任意で設置することで有事の際に役立ちます。
正しい設置位置
住宅用火災警報器の維持管理について
住宅用火災警報器は、万が一、火災が起きてしまったとき、確実に作動するよう適切に維持管理する必要があります。定期的に作動点検や清掃などを行うようにしましょう!
清掃 ( お手入れ )
- 警報器にホコリが付くと、火災を感知しにくくなります。年末の大掃除など年に1回は、乾いた布で拭き取りましょう!
- 台所に警報器を付けた場合、油や煙などによる汚れが付きます。家庭用中性洗剤を浸して、十分に絞った布で拭き取りましょう!
- 清掃の際、警報器の内部に水が入ると故障の原因になるため、注意しましょう!
定期点検
- 住宅用火災警報器には「作動点検用ボタン」又は「ヒモ」が付いています。
- ボタンを押して(ヒモを引いて)音が鳴れば正常です。
- 作動点検をしても音が鳴らない場合は、警報器の電池が確実にセットしているか確認してください。
- 電池をセットしても鳴らない場合は、機器の故障または電池切れですので、取扱い説明書をご確認ください。
機器本体 ・ 電池の交換の目安
- 乾電池式の住宅用火災警報器は、3年から5年で乾電池の寿命が切れます。乾電池の寿命が近づくと、音やランプで知らせてくれますので、定期的に作動点検を行いましょう!
- 住宅用火災警報器は、古くなると電子部品の寿命などにより正常に作動しなくなることがあります。長期間使用している場合(設置から10年以上の経過)は、警報器本体の交換をお奨めします。
住宅用火災警報器の購入について
住宅用火災警報器は、地域のホームセンターや電気店または防災設備会社などで販売しており、機能などにより様々なタイプがあります。価格は、2,000円 から 10,000円程度です。詳しくは、販売店でお尋ねください。
また、警報器本体には右図の「型式適合検定の合格表示』が付いた商品を選びましょう!

住宅用火災警報器の訪問販売はしていません!
消防署や市町村の職員を名乗る人が、個人の住宅を訪問し、住宅用火災警報器の販売と設置を行い、高額請求される事がありました。消防職員または市町村職員が直接販売することや、特定の業者に販売を委託することはありませんので、悪質な訪問販売にはご注意ください!

この記事へのお問い合わせ先
木曽広域消防本部 消防課 予防係
住所:長野県木曽郡木曽町福島3737番地 電話番号:0264-24-3119 FAX番号:0264-24-2929